当士協会についてabout

会長ご挨拶

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令和7年6月10日に行われました総会において、会長に就任しました池田 守(いけだ・まもる)です。どうぞよろしくお願いいたします。
会員の皆様、そして日頃より当協会の活動にご理解とご支援を賜っております関係の皆様に、心より御礼申し上げます。
微力ではございますが、この重責を担うにあたり、身の引き締まる思いとともに、当協会の発展と不動産鑑定士の社会的地位の向上に全力を尽くす所存でございます。

本年は公益社団法人東京都不動産鑑定士協会が設立してから30年が経つ記念するべき年であります。
このような記念すべき年を迎えられましたことは、ひとえに、長きにわたり当協会の発展にご尽力賜りました歴代会長をはじめとする役員の皆様、そして会員の皆様の並々ならぬご尽力、日頃より温かいご支援を賜っております関係各方面の皆様の賜物と深く感謝申し上げます。
遡りますれば、当協会は昭和48年10月24日に「社団法人日本不動産鑑定協会東京支部」としてスタートしました。
その後、昭和56年6月19日に「社団法人日本不動産鑑定協会東京会」へと名称を改め、平成7年に「社団法人東京都不動産鑑定士協会」が設立され、平成23年9月1日に現在の「公益社団法人東京都不動産鑑定士協会」となり現在に至っております。
以後、首都東京における不動産鑑定評価の専門家集団として、不動産市場の健全な発展と国民生活の安定に寄与すべく、その役割と責任を真摯に果たしてまいりました。
顧みますと、わが国経済は、少子高齢化や人口減少、グローバル化の進展、そしていまだ記憶に新しい予期せぬ感染症の流行やウクライナなどにおける戦火、さらには国際経済情勢の不確実性など、様々な構造的な変化と不確実性に直面しております。
このような中にあって、不動産市場もまた、これらの社会経済情勢の影響を受け、多様化かつ複雑化の一途を辿っており、その透明性・信頼性の確保は、ますます重要な課題となっております。

いま不動産の適正な価値を判断する専門家である不動産鑑定士の役割は、より一層その重要性を増しております。不動産は、個人の財産形成の根幹であると同時に、企業の事業活動や国家の経済基盤を支える重要な要素です。不動産鑑定士は、高度な専門知識と倫理観をもって、不動産の適正な価値を公正に評価することにより、経済社会の健全な発展に貢献する使命を担っています。
東京都不動産鑑定士協会は、設立以来、会員の専門性の向上と倫理意識の高揚を図り、不動産鑑定評価の質の維持・向上に努めてまいりました。また、社会のニーズに応じた調査研究や政策提言を行い、不動産市場の健全な発展に寄与してまいりました。
今後、新会長として取り組んでいくべき課題は様々ございますが、その中の一部をご紹介したいと思います。

<会員の専門能力の更なる向上>
不動産市場の変化や新たな評価手法の登場に対応するため、研修制度のさらなる充実や最新情報の提供を強化し、会員一人ひとりのスキルアップを支援いたします。また、若手をはじめとする資格取得間もない会員の育成に力を入れ、次世代を担う人材の育成に積極的に取り組んでまいります。

<不動産鑑定士の信頼性の向上>
高度な専門知識に加え、不動産鑑定士としての倫理観を高めていくことは、社会からの信頼を得る上で不可欠です。会員に対する倫理研修の充実や、評価業務における品質管理の徹底を図り、公正で透明性の高い鑑定評価を提供できるよう努めてまいります。

<社会との連携強化と貢献>
不動産鑑定士の専門性を広く社会に理解し浸透させるために、関係機関との連携を強化し、情報発信を積極的に行ってまいります。また、地域社会の課題解決や活性化、さらには東京都が災害に見舞われた際における復旧、復興などにも貢献できるよう、様々な活動を展開してまいります。

会員の皆様及びこのホームページに関心を寄せていただきました全ての皆様におかれましては、当協会の活動にご理解ご賛同いただき、ご支援ご協力賜りますよう心よりお願い申し上げます。
微力ではございますが、皆様のご期待に応えられるよう、誠心誠意努めてまいる所存であります。

結びにあたり、東京都不動産鑑定士協会のさらなる発展と、会員各位の益々のご健勝、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

令和7年6月10日
公益社団法人東京都不動産鑑定士協会
会長 池田 守

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